刹コイ
シャワーを浴びている間もずっと考えていた
湯川くんはどんな風に考えてるんだろう
私達まだ高校生なのに、その先まで一緒にいられる??一瞬の愛なら傷付きたくない

悶々としながらシャンプーを泡立てる

…昔はよくお姉ちゃんとお風呂入ったっけ
今何でそんなことを思い出したのかはわからないけれど



湯川くんがシャワールームのドアをノックする
「あっは、はい」
「着替え、無いでしょ?俺のやつだけど、嫌じゃなければどうぞー」
「あ、うん。ありがとう」

湯川くんのTシャツに袖を通すとあのせっけんの良い匂いがした


「かわいい」
湯川くんは部屋に戻るなり抱き締めてくる
「…ノーブラじゃん///」「替えがなかったの」
「いい度胸だね菜穂ちゃん♪」
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