道化師と菫の花/GIADOOLⅣ
独房
「ふぅ・・・まさか、本気であのスラムキングを手に入れられるとはな・・・。」
軍艦の中。
水練はブリッジで関心といわんばかりの声を上げた。
「付き合いはそれなりに長いのでね・・・弱点は承知しているさ・・・。」
アルクはそれ以上は語ろうとせず、ブリッジから席を立つ。
「どこに行くんだ?」
当然の質問。
「トイレだよ。」
適当な言葉でごまかしておいた。