タロット☆マジック【完】
冷たい空気の中、雪ちゃんが口を開いた。
「……占い部を廃部にしたら、凜子が暴れますよ」
その瞬間、校長室に居る雪ちゃん以外の全員が、口をあんぐりと開けた。
しばらくして、私はハッとする。
「そっ、そうです!! 暴れまくります!」
「炎を口から出します」
ライチちゃんのその言葉に、私は考えないで頷く。
「そうそう。……ってえぇ!? それは、さすがに無理!」
ぎゃいぎゃい騒ぐ私たちの横を、雪ちゃんは通って校長先生の所へ。
怪しい笑みを浮かべて、小声で校長先生に何かを囁く。
……あの笑顔、なんか企んでる……。
私がそう思った時、校長先生の顔が真っ青になった。
……え!? 何言ったの、雪ちゃん……?