タロット☆マジック【完】




「……わかった。だが、それなりの処分は受けてもらうぞ」




その言葉に私は目を輝かせた。




廃部は無いって分かって、思わず声が大きくなる。




「はい! 何でもお申し付けください!」




私の言葉に雪ちゃんは額に手をあてた。




「……部長に処分を受けてもらおうか」




「私です! 森山凜子が部長です」




私はハイハイ! と手を挙げた。




「では、部長として責任を取ってもらおうか……10日間停学という処分だ」




そう言う校長先生に、冬馬くんが眉を寄せた。




「……俺が原因なんやろ? せやったら、俺が停学に――……」




私は口元に指を持って行って「しーっ、静かに」と言った。




冬馬くんが声を詰まらせる。



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