タロット☆マジック【完】
雪ちゃんの説明に、蓮斗くんは目を丸くして口をあんぐりと開けた。
そんな蓮斗くんの反応を見て、私は慌てて訂正を入れた。
「ち、違う! 数学と理科は100点です!」
その言葉に、蓮斗くんはハッとしたように私を見る。
「お前かっ! 理科と数学の平均点を上げてるのは!」
「他の教科は下げてるけど」
雪ちゃぁん……それ、いらない説明だよ…?
落ち込む私。
蓮斗くんは気を取り直したように私たちを見た。
「で、何やってんだ?」
私は目を泳がせる。
「うぅ、それは……べ、勉強を教えてもらっておりやす、旦那」
私がそう言うと、蓮斗くんは困ったように頬を引きつらせた。
「……そういう反応を待ってたワケじゃないぞ、凜子」