タロット☆マジック【完】
「まっ、漫画じゃあないもん!」
私は、ムキになって反論!
その時、
―― ガラガラッ
ドアの開く音に、ドアの方を見る。
そこに立っていたのは、蓮斗くんだった。
「はぁ~、疲れた~……って、また……もめてる?」
蓮斗くんは、私たちを見ていった。
「ううん。この人が、ヒステリックに叫んでただけ。」
ひ、ヒステリックぅ~っ!?
「私、そんなに……おばさんっぽいのかな……。」
思わず、シュン……としてしまう。
「……凜子の頭は、『ヒステリック=おばさん』らしいね。」
雪ちゃん、ため息。
「そんなの、世の中の優し~い、おばさんとかに失礼じゃん。」
「……いや、おばさんって言ってる時点で、失礼だと思うぞ俺は……。」
蓮斗くんが、そう言う。