タロット☆マジック【完】
「蓮斗くん。」
「はっ、はい!」
…………。
「なんで、目を隠してんの。」
片腕で、両目を隠すような格好をしてる、蓮斗くん。
「や、ちょっとな……。」
へんな蓮斗くん。
「あのね、蓮斗くんにも手紙。」
「俺に……も?」
蓮斗くんが、目を丸くする。
「うん! ノリよくって、助かってるよ~。いつも、ありがと! 好きだよっ!」
手紙を持った蓮斗くんの顔が、ボンッと赤くなった。
「ば、ばばば、バカヤロウ。そ、そーゆー意味じゃないって、知ってるぞ! 友だ! 友情だぁー!」
あれ? 私……変な事を言ったかな?
「……凜子。私の事は?」
「ん? 好きだよ。」
雪ちゃんは、怪しく笑った。