タロット☆マジック【完】
「はぁーい、そこのキミ! 占い部へ、ウェルカームッ!」
さっきの無駄にハイテンションだったヤツが、
俺に、話しかけてきた。
「ウェルカームッ! ……じゃねーよ。」
何なんだ? コイツ。
占い部とか、聞いたことねぇし。
「幽霊部員でもOK! さ、今すぐ入部しよう!」
「嫌だ。」
即答で、俺は答えた。
「えーっ!? 何で~!?」
「……俺、暇じゃねーし。」
俺がそう言うと、隣の雪女と言われたら「ああ、そうか。」と納得できそうな女が、
「入部しろ。」
強制かよ……。
入部届とペンを渡された。