タロット☆マジック【完】
……入らなきゃダメなのか。
「……入るだけでいいのか?」
俺が聞くと、ハイテンション女は、パァッと顔を輝かせた。
「いいよ、いいよ~~!!」
隣の無表情だった女も、少し嬉しそうだった。
とりあえず入部届を書いた。
幽霊部員でも良いんなら、入っても、損は無い。
面倒なんだ、部活とか。
サッカー部と、バスケ部。
それから、野球部と男子テニス部etc……。
そいつらの部長から、「入ってくれ!」って言われてて、
正直、面倒だったんだ。
ただ、占い部に入ってる幽霊部員。
の、つもりだった――……