タロット☆マジック【完】
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――…
「――くん。蓮斗くん。起きてってば!」
凜子の声に、俺は顔を上げた。
「……あ。……ごめん。おはよう。」
「おはようじゃないよ~! 今、夕方。」
ほら! と言いながら、凜子は窓の外を指さした。
見覚えのある姿に、思わず笑ってしまった。
「ね? ……って蓮斗くん、なんで笑ってるの!?」
「いや……ちょっと、昔を思い出した。」
俺は凜子に、たくさんの事を教えてもらった。
笑う事。
楽しむ事。
それから雪には、ばれてるかもしれないけど。
俺の、この凜子への気持ちとかも……。
〝教皇〟 正位置
『教え』