タロット☆マジック【完】
凜子は、嬉しそうにニコッと笑いながら、
「ジャッ、ジャーン☆」
「嫌だ。断る。」
即答で答えると、凜子に肩を掴まれた。
な、何なの!?
顔を上げた凜子は、私に訴えかけるように、うるうるとした瞳を向けてきた。
かと思ったら……。
「うぐっ……ひっく……ゆきちゃあぁぁぁぁん!!」
「泣き叫ぶなーっ!!」
こんな事で、名前を読んで泣き叫ばないでほしい!
恥ずかしいし、ウザイ。
「てゆーか、何でこの服なわけ?」
私がそう聞くと、凜子はエッヘン! と、得意気な顔をした。
「これは、占い師をイメージした服です!」
「……へー。すごいねー。」