タロット☆マジック【完】





「じゃあ、はいコレ!」




凜子に、満面の笑顔で言われる。




……まだ甘いな、私も。




「……分かったよ。」




抵抗しても、無駄だしね……。




そう思った私は、渡された服を受け取る。




制服の上から着れるのか……。




まあ、そうじゃなかったら、突き返すけど。




着替えるの面倒だし。




「私は、タロットカードの『愚者』をイメージした服!」




「ピッタリだね。」




私がそう言うと、蓮斗が冗談っぽく「そうだな~。」と言った。




「そ、そこは否定して!!」




愚か者の凜子に、ピッタリだから大丈夫じゃん。




なんて思ってると、凜子がサッと服を取り出した。





< 50 / 132 >

この作品をシェア

pagetop