タロット☆マジック【完】
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――…
*次の日*
「また来たぞ~!」
聞き覚えのある声に、2人が振り返った。
「ライチ。」
雪のその言葉に、少し体が強張る。
遅れて、俺が振り返ると……
「よっ、蓮斗!」
俺は、固まった。
「えっ……はぁ!? す、スカート!?」
俺がそう言うと、ライチが「ははっ!」と笑い声をあげた。
……あのー……そっち系とかじゃあ、ないだろうな?
そこで、俺は女子たちのあの噂を思い出した。
『女子なのに』って、言ってる女子たち――……。
「ご、ごめんね……初対面の人には、自分が女だって事を隠すんだ、ライチちゃん……。」
そーゆーことか……。
俺は、精神的に疲れて、ため息を吐いた――……。
〝皇帝〟 正位置
『男性的』