タロット☆マジック【完】
私は、ズキズキと痛む後頭部を抑えながら、ホッと一安心。
「リンゴぉ~~~っ」
生きてたぁぁぁ!
リンゴ、生きてたぁぁぁ!
「……大丈夫?」
顔を上げると、雪ちゃんが私に、手を差し出していた。
「……つかまれば。」
「……え、」
なんだか、白くて華奢な手で、私を支えられるのかが疑問……。
「……早く。」
「あっ、うん。」
私は、その手につかまって立った。
「なんか、赤ちゃんになった気分~。」
「……バカじゃないの。」
馬鹿って言われたー!!
「ゆ、雪ちゃんって……意外と、毒舌?」
雪ちゃんは、呆れたような顔をした。