タロット☆マジック【完】
蓮斗が、おずおずそう聞くと、凜子が大きく頷いた。
……そーゆーの、いらないから凜子。
「あ゛?」
ライチが、低い声と共に蓮斗を見た。
うわ……としか、言えない。
蓮斗は、石のように固まっている。
……哀れ。
田中先輩は、その様子を見ただけで、目に涙を溜める。
「うっぐ……ひ、く……っ!」
「た、田中先輩! 泣かないでくださいっ!」
凜子が、慌てたように言った。
「……面倒なんだけど。」
ってゆーか、もう帰りたい……。
そんな事言ったら、殺されそうだからやめとこ。
そんな私を見て、凜子が苦笑い。