タロット☆マジック【完】
「……うるさい。ウザイ。」
低い声で呟いた。
「黙れ。さもないと、呪い殺す。」
冷たい目で、怪しく微笑む。
それだけで、凜子は顔を真っ青にさせた。
「あ゛!? 雪、うるせぇぞっ!」
ライチの言葉に、私は怪しく挑発的な笑みを見せた。
「私に、そんな口きいていいワケ……?」
ライチが、「うっ……」と後ずさる。
「……わっ、悪かった。謝るよ……。」
凜子と蓮斗が、目を丸くする。
……分かりやすすぎだから、2人とも。
シン……と、静まり返ってる科学部の部室で。
「し、白井さんカッコイイ……。」
KYすぎる発言をする先輩に、笑顔で答えた。
「……それは、どーも。」
クスリ。と笑う私に、尊敬の眼差しを向けてくる、田中先輩。
そんな中、凜子は疲れたようにボソッと呟いた。
「もう……好きにして……。」
〝星〟 正位置
『憧れ』