タロット☆マジック【完】
顔が引きつってしまうのは、不可抗力だ。
俺の骨も、この鉛筆のような姿になりそうで怖い……。
俺は、粉々の鉛筆を哀れ……と思いながら見る。
凜子は、両腕を抱えるようにして、さすっている。
……よっぽど、悪い事でも想像したのか、真っ青な顔。
―― ガラガラッ
凜子に声をかけようとした時、ドアを開く音が邪魔をする。
……とことん、タイミング悪いな俺……。
「こんにちはっ♪」
高いトーンの声。
俺達4人は、ドアの方を見た。
悪い予感はしていた。
でも、あまりにも突然すぎて、一瞬……思考が停止した。
「ジョセフィーヌちゃん、登場~☆」
その言葉に、ライチが反応して立ち上がった。
「殺す――ッ!!」