タロット☆マジック【完】
私がそう言うと、雪ちゃんがボソッと呟いた。
「50点以下のニオイが、プンプンしてた気がする。」
それは、失礼な気がするけど……。
私たちの言葉に、蓮斗くんは苦笑した。
「2人とも、アバウトだな……。」
た、確かに……そうかもしれないけどさ……。
「ま、2人らしくて、いいんじゃねぇの?」
そう言うライチちゃんは、ボールを人差し指の上で、クルクルと回してる。
な、なんて器用な……。
って、そんな事より、考えなきゃ……。
「恐い人だった気がするなぁ……。あれ? 面白い人かも……。」
私は、うんうん唸って、考える。
「……無愛想。」
「「お前が言うか。」」
蓮斗くんとライチちゃんの声がハモる。