タロット☆マジック【完】


――――――――

―――――

―――…







「で? どないすればええんや?」




冬馬くんの言葉に、私は瞳を輝かせて言った。




「毎日、部活に来てほしい!」




「嫌や。」




「……ぐずっ」




即答されたことに、ちょっとムカついちゃって。思わず、泣き真似をしてみてしまった。




「ウザイねん。泣くな、アホ女。」




私は、極上の笑顔を冬馬くんに向けた。




「嘘泣き!」




冬馬くんの表情は、一変して。




険しいものになった。




「……殺したる。」




「け、結構ですっ! お断りさせて頂きます!」




< 93 / 132 >

この作品をシェア

pagetop