月とバイオリン
「どうしてここに? どうやって?」
階段をのぼって来ていたところだったらしいメアリーアンは、声に顔を上げ、こちらもまた目を見開くと、
「シェリー!」
一声叫び残り数段は駆け上がり、文字通り部屋にとび込んだ。
そして、シェリーの肩に掴みかからんばかりの勢いで、
「見つけたわ、良かった、無事ね? 元気ね? 間違いないわね?」
「間違いって。私に?」
「本物よねってこと。やっぱりここだった。黙っていなくなったら心配するでしょ? 私が気がつかないと思ったら大間違いよ。空っぽのお部屋を見て、心臓が一回止まったわ」
階段をのぼって来ていたところだったらしいメアリーアンは、声に顔を上げ、こちらもまた目を見開くと、
「シェリー!」
一声叫び残り数段は駆け上がり、文字通り部屋にとび込んだ。
そして、シェリーの肩に掴みかからんばかりの勢いで、
「見つけたわ、良かった、無事ね? 元気ね? 間違いないわね?」
「間違いって。私に?」
「本物よねってこと。やっぱりここだった。黙っていなくなったら心配するでしょ? 私が気がつかないと思ったら大間違いよ。空っぽのお部屋を見て、心臓が一回止まったわ」