先生、あなたのことが好きでした。
1スキ
あたしは合田真未、中学一年生。
今日もいつもと変わらず、塾の扉を開ける。
「こんばんは~」
「あ、真未!」
友達の実貴。
あたしと実貴は小学五年生のときから仲良しで、塾も一緒。
ここの塾での、唯一の女友達。
「真未ちゃん、今日から担当の先生が変わるから」
あたしは実貴と一緒に塾に行きたいから、曜日を実貴と同じにした。
だから担当の先生が変わったんだ。
あたしは「うん」とだけ返事をして、自分の席についた。