16歳の魔法 〜シックスティーン〜 (短編)
昂だった。
「なんで…?さっき他の女の子に誘われてたのに…」
『…あぁ。断った。そんなこといってねぇでお前体操やるひといないんだろ?みんなやってるから早くはじめるぞ』
そのあと喋らずに黙ったまま体操をやるふたり。
「『………。』」
その沈黙を破ったのは昂だった。
『お前って意外と細くてちいせーんだな』
へっ!?
急に何を言い出すかとおもえば……
「あ…ありがとう。」
とりあえずお礼を言っておく。
ダメ!!今絶対顔真っ赤だよ〜!!
その様子を昂に見られているのも気付かず一人でドキドキしていた。