16歳の魔法 〜シックスティーン〜 (短編)
私は名越梨叶〜りか〜。中学2年生。
それは私が体育でバスケをやっていたときだった。
一緒にボールのパス練習をやっていたのは高嶋昂〜こう〜だった。
素直にこいつは面白い奴だ。だから休み時間はよくみんなでバカ騒ぎをしている。
パス練習を喋りながらやり過ぎて体育の先生に外に出されてしまった。
『あーあ。お前のせいで俺まで体育出来ねーじゃん!!』
「それを言うならお互い様よ!!」
ケンカをしてしばらく沈黙が続いた。
「『………。』」
その沈黙を破ったのは昂だった。
『…なぁ。梨叶。こっち向けよ。』
私が昂のほうを見ると……。