病みに恋





お金を払う直前になると
ルイが手に香水を持ってやってきた

なにも言わずそれをカゴに入れて
お金を払うルイ

よく見ると私と同じ種類の香水だった


お金を払い終わった後、ルイに

「あたしと同じのがよかったの?」

ってふざけて聞いてみた

「蘭が同じのがいいって顔してた
からさ」

「はぁ?なにそれ。照れなくていいよ」

「んなこと言ってていいの?」

「なんでよ」

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