病みに恋
「ベッドで甘えてくるの誰だっけ?
髪色もピアスも全部俺と同じがいい
の誰だっけ?」
「うるさい」
「もっとっていつもみたいに言ってみ?」
「いつも言ってないし」
「もっとっつって俺の首に腕絡めて
こなかったっけなー?」
完全にイジめられてる
でも事実だから言い返せない
だからパーカーのファスナーを全開
にしてやった
「さ、行こ?」
「行こじゃねぇよ」
「なんでよ」
「服。お前通行人に胸見せてぇのかよ」
「別にー」
「閉めろ」
「やだ」
ベアトップをさらに下に下げた
自分で言うのもあれだけど胸は大きい
ほうだと思う
今も横を通る人はみんなあたしの胸
ばっかり見てる
「ちょっとこい」
「買い物するの。やめて」
どんだけ抵抗しても男の力にはかなわない