病みに恋
慣れた手つきでニードルや
消毒液を用意するルイ
「いくよ?」
あまりにも優しく言うから
安心できた
そしてなんの痛みもなく
一気に私の体に穴が開いた
「こんなに痛くないものなの?」
「耳はな。舌とか鼻とかは痛い」
「ルイは両方やってる?」
「あたりまえ。俺開けれるところは
全部あけてるから」
「なんでそんなに開けるの?偏見とか
もたれるでしょ?」
「いつか蘭にもわかるよ」
それからお酒を飲んでいっぱい
話をした
お互い中2のクセにお酒なんか飲んで
ルイなんて煙草もすってる
でもルイといるとすごく落ち着く
ルイはよくわからない
学校もろくに行ってない不良のくせに
意外とかしこくてすごく優しい
けど1つわかる事は私がルイを
気になり始めているということ