病みに恋
りるさんはずっと私から離れずに
抱きしめてくれた
流す涙と共にヒステリックをおこす自分
それによって血液が騒ぎ出す
無理やり拡張した耳からまた、温かいもの
がこぼれ落ちる
それに気付いた瞬間りるさんから離れた
服を汚しちゃう
体が揺れるたびに痛み出す耳
暗くてよく見えないけど、りるさんの服に
血が付いちゃってる
「ごめんなさい」
「なにが?」
りるさんは気づいてないようだ
「服」
そして服の汚れに気付いたりるさん
すぐに髪で隠していた耳を確認された
「お前..」
「すぐにそれ外せ」
言うとうりに外すあたし
触れるたびになんともいえない痛みが舞う