病みに恋



するとりるさんは自分の服を脱いで
私の血をふいた

痛いけどあたたかい

数分後血が止まった

「ありがとうございます」

「帰んぞ」


私はりるさんの元に帰っていいのかな

疑問ばかり浮かぶ

手を引かれりるさんの車に乗せられる

すぐについたりるさんの家

たった半日だけど、とても懐かしく感じる


「とりあえず、風呂入れ」

「はぃ」

多分血を流せってことだろう

シャワーがあたるたびに自分でつけた傷が
痛み出す

念入りに洗ったけど、意外と傷は深くて
鮮やかな血が流れ出す


お風呂から出ると救急箱を持ったりるさん
がいた

「ここ座れ」


言われるままに座る

< 68 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop