病みに恋
するとりるさんは自分の服を脱いで
私の血をふいた
痛いけどあたたかい
数分後血が止まった
「ありがとうございます」
「帰んぞ」
私はりるさんの元に帰っていいのかな
疑問ばかり浮かぶ
手を引かれりるさんの車に乗せられる
すぐについたりるさんの家
たった半日だけど、とても懐かしく感じる
「とりあえず、風呂入れ」
「はぃ」
多分血を流せってことだろう
シャワーがあたるたびに自分でつけた傷が
痛み出す
念入りに洗ったけど、意外と傷は深くて
鮮やかな血が流れ出す
お風呂から出ると救急箱を持ったりるさん
がいた
「ここ座れ」
言われるままに座る