病みに恋
警察署につくと小さな部屋につれて来られた
明るい電気がいやで消してもらった
「早く話してよ」
年上相手だけどつい口調が悪くなる
警察の人は言いにくそうな顔をした
沈黙が私の息の根のスピードを速ませる
もしかしたら
りるさんは死んだのかなとか
人を殺したのかなとか
嫌な想像ばかりが頭をよぎった
警察に呼ばれたということはりるさんに何か
がおこったということ
それは紛れもなく軽くすまされることじゃない
ことくらい学生の私にもわかった
そして警察の人は重い口を開いた
私がまだ中学卒業したばかりの子供だから
警察は言うのをためらっているのだろう
私には覚悟はできてる
さぁ、早く言って