病みに恋



「ならここで話そ」

そういってルイはベンチに座った


「俺、蘭がいなくなってからどうしてたか
知ってるんだ。蘭のこと、取り返したかっ
たけど蘭が幸せそうだったからやめた」


私は黙って聞き続けた

「でも蘭は今、1人になった。もういいだろ?
俺に蘭を愛させろ。蘭を俺だけのものに
したい。絶対離さないから」

人に愛されました

私は生きていていいとわかりました

ただそれだけで私は満たされました


久しぶりに見るルイは、更に身長が高くなり
色気を増していた


でも1つ引っかかった

なんでルイがこんなにも私のことを知って
いたのか

「なんで私のこと知ってたの?」



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