やりたいこと
高島先生は小さくため息をついて俺をじっと見た。

「二宮。お前は良くやってくれたよ!!…しかし…」

高島先生は言葉につまっていた。

言われる事なんてもうなんとなくわかってる。

「今、しっかり治しておかないとお前にはまだまだ先があるんだ…だから…明日、お前は応援席に座るんだ」

わかってる。俺自身が走れない事を一番わかってる。
だけど…だけど本当に試合に出たかった。
< 209 / 245 >

この作品をシェア

pagetop