やりたいこと
カツカツカツ―…

夕陽に染まっている道に響く松葉づえの音とギブスが道に軽く当たる音―…

その音が…なんだかすごく寂しく聞こえた。

ゆっくり歩いてると後ろから聞こえてきたのは…

「涼ー!!!」

振り返るとそこには慶太が立っていた。
しかもかなり汗をかいて。

「慶太…どうしたんだ?」

「いや…ただ心配やったから…」

慶太は俺の足を見て黙り込んだ。

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