やりたいこと
慶太の手を振りはらって出来る限りのスピードで走った。
松葉づえを引きずってギブスだけで走った。

俺は最悪だ。
慶太は悪くないのに…
慶太は心配してくれてたのに…
慶太に勝手に怒って…

本当に最悪だ。


慶太が見えなくなったし足が痛いから走るのを止めた。

ピッー―…

学校の近くだったからサッカー部のホイッスルが聞こえてきた…。

なんとなく俺は、体育館へと向かった。
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