魔装少女?ルリ
魔装少女?ルリ誕生
「瑠璃、朝やで!!起きや」
「うっさいな、おかん、起きるわ」
うちの名前は湯川 瑠璃(ゆかわ るり)、商人(あきんど)小学校に通う、ただの小学6年生や、あいつと出会うまでな
「ごっそさん、じゃあ行って来るな」
「車に気をつけて行きや」
「わっかてるわ」

「瑠璃ちゃん、おはよう」
このべっぴんさんは、うちの大親友の一人の柊 楓(ひいらぎ かえで)ちゃんや
「瑠璃、おはよう」
この眼鏡をかけてるのは、もう一人の大親友の最中 豆福(もなか まめふく)で、あだ名は豆や
「おはよう、楓、豆」
「ふぁー」
「なんや、眠そうやな?また、杏子(あんこ)姉の手伝いしてたんか?」
「うん、ほんまに人使いの荒いお姉ちゃんやで、まぁ勉強になるから良いねんけどな」
杏子姉とは豆のお姉ちゃんで同人誌を描いていて、豆は絵が上手いから手伝わされてるねん
「豆、杏子姉様は今回はどういうのを描いているの?」
楓は杏子姉の同人誌のファンやねん
まぁうちは見たことないから、どんな内容かは知らんねんけどな
楓が言うには「男の子同士の友情物語」やねんて
「今回の内容は見てからのお楽しみやから、内緒」
「じゃあ、いつできるん?」
「なんやかんやあって、一週間後位かな」
「一週間後やな、わかった」
楓は手帳を取り出し、書き込んだ
キーンコーンカーンコーン
「チャイム鳴ったから急ご」
「うん」
「はい」
ガラッ
「なんとか由梨音ちゃんが来る前に、間に合ったわ」
「またギリギリやな、瑠璃」
「うるさいわ、栗」
こいつは楠 栗(くすのき くり)や、いっつもうちに喧嘩売ってくるむかつく奴や
「ほら、湯川、柊、最中、早よ席に座り」
瑠璃達が後ろを振り向くと緑のジャージを着た女性が立っていた
「由梨音ちゃん」
この人は美川 由梨音(みかわ ゆりね)、みんなからは由梨音ちゃんって呼ばれてる
「由梨音ちゃんちゃうわ、ホームルーム始めるから、早よ座り」
「はーい」
瑠璃達は席についた
ちなみに、席はうちが真ん中で豆と楓が隣同士や
由梨音は教壇に立ち
「今日はみんなに新しい友達を紹介します」
教室は騒がしくなった
「転校生ってどんな子かな?楓、豆」
「そうやね、男の子やったらいいかな」
「なんで?楓」
「杏子姉様に提供するネタが増えるから」
「ネタってなに?」
「内緒♪」
「ふーん、豆は?」
「私は女の子が良いかな♪」
「やっぱりそうやんな、女の子が良いやんな♪あほな男子がこれ以上増えたら、うっとうしいもんな」
「ううん、同じ趣味の女の子がえぇから」
「趣味って同人誌?」
「うん♪」
「ほら、みんな静かにしぃ」
由梨音は手を叩き、静かにさせた
「入ってきぃ」
ガラッ
入ってきたのは、金髪で青色の瞳をした白人の男の子だった
「じゃあ、黒板に名前を書いて、自己紹介しい」
「はい」
少年は黒板に名前を書き、前に向き

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