あの日に戻るまで




「んじゃー俺にいうなよ!」



「お前に言わなきゃ俺の腹の虫が収まらねー」



なら早く収めてくださいよ
俺関係ねーし

てか色男ってお前もだろーがよ
そこらへんの男より数百倍ましだぞ



「俺なら日和ちゃん置いて引越しなんてしねーけどなー」



突然陸斗が痛いところをついてきた


俺だって小学生じゃなかったら…ずっと一緒にいたかった
日和と一緒にいたくてたまんなかった

でもやっぱりまだ小さかった俺には無理だったから



「ちょ!仁?」



「んだよ」



陸斗が俺の名前を呼ぶもんだから陸斗の顔をみると驚愕していた

どうしてお前そんな顔してんだよ



「やっぱり日和ちゃんのこと好きだろ?そんな泣きそうな顔初めて見た!」



大きな声ではっきりと陸斗が信じられないようなことをいう
俺が泣きそうな顔を?

やめろよそんなこというの…





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