あの日に戻るまで




『仁大丈夫?頭打った?』



日和の声もした
結構な大きな声だったらしい



「仁はずかし」



横目で陸斗は俺を見ている
お前のせいだろうが信じらんねーこいつ




「大丈夫しんぱいかけてごめーん」



俺が大きな声でまた叫ぶと
安心したのか2人の声が再び聞こえ始めた


陸斗はそれに安心したように俺の顔をまた見つめ



「会える期間は3日間だろ?だからだよ、仁から告白する手もあるがやっぱり男からだったらなんかプライドがあるだろ?だから向こうからしてもらうように頑張ろうぜ」



なんか陸斗にしては考えている内容であった

これなら俺も賛成だけど

どんな風に惚れさせるかが問題のような気もするんだが




「ここでいっちょ陸斗様にいい考えがあるんですよ」



陸斗は自分を様と呼び
ひひひと怖い笑い方で俺を見ていた
こいつ絶対に何か企んでるぞ‼

この目は何か獲物を見つけ飛びかかりそうな目だ






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