あの日に戻るまで
もしかして私心の中をこの人たちは読んだの?
いやそれはない
だって私顔に感情が出ないから!
こればかりは自身がある
「やっぱり鈍いわねー」
とか言っているけど私のことじゃないよね光希様
「サーブ打つけど日和ちゃん大丈夫?」
陸斗くんが心配そうに私を覗き込む
私は陸斗くんに向かってにこっと笑い大丈夫というと陸斗くんは顔を赤く染めてサーブをした
私のところまできたサーブは私の脇を抜けて行こうとする
また空振りしてしまったのだ
かこん!
とピンポン球が跳ね返った音が聞こえた
目の前をオレンジ色のピンポン球が光希のところまで行くのが見えた
え!
今なにがおきたの?
私空振りしたよね?
てかあれ?仁は隣をみると忽然と姿を消した仁
試合放棄?
私に試合任せるのはやめてよ