私
ある日、私はトイレの個室の中から聞いた。
「山口さんってさぁ、すごく自己中だよね~。」
「そうなの!おまけにすごく偉そうでさぁ、いつもいつも。なんかああいうのって、一緒にいて疲れちゃうんだよね。」
「アハハ!優香ちゃん意外!!そんな風に思っていたんだ!」
「私だっていいかげんイヤになってたんだもん!それよりね、ほかにも……」
優香ちゃん………?
私達が一番嫌っていたはずのことをあの優香ちゃんが………………
でも、間違いない。
あの声は確かに優香ちゃんだった。