恋合わせ -私じゃ…ダメなの?-
「えっ、寮に入るって!? 俺と岩田さん、実は寮から通ってんだ。奈央ちゃんのこと、大歓迎するよ♪ なっ、岩田さん♪」
「…ってか、俺、この仕事、辞めようかと思ってんだけど……」
「え!?なにソレ…。今日働きはじめたばっかなのにもう辞めるワケ?」
「なんかイメージしてたのと違うし、だいいち足が痛すぎる。いってぇ…」
立ちっぱなしの作業のせいで、とにかく足の裏が痛いんだ。
ストレッチ運動で足の裏の筋肉を伸ばしてみたり、体重を乗せる足を右と左に交替させて重心を移動させたりしてみるんだけど、痛みはいっこうに治まらない。
検品作業をはじめて既に2時間が経過していて、実はあたしも、さっきから座りたくて仕方がない。
でもメーカーの社員さんのハナシでは、これが1日8時間も続くんだそうな。
フツーに歩くこともままならないほどの足の痛み、それに片付けても片付けても際限なく運ばれてくるデジカメの山の単調な検品作業に、クチを開けばグチばかりを言っていた岩田さんが入社一週間にして退社した。
「あたしも辞めよう」
この一週間のあいだ、いったい何度その言葉をクチにしたか分からない。
「…ってか、俺、この仕事、辞めようかと思ってんだけど……」
「え!?なにソレ…。今日働きはじめたばっかなのにもう辞めるワケ?」
「なんかイメージしてたのと違うし、だいいち足が痛すぎる。いってぇ…」
立ちっぱなしの作業のせいで、とにかく足の裏が痛いんだ。
ストレッチ運動で足の裏の筋肉を伸ばしてみたり、体重を乗せる足を右と左に交替させて重心を移動させたりしてみるんだけど、痛みはいっこうに治まらない。
検品作業をはじめて既に2時間が経過していて、実はあたしも、さっきから座りたくて仕方がない。
でもメーカーの社員さんのハナシでは、これが1日8時間も続くんだそうな。
フツーに歩くこともままならないほどの足の痛み、それに片付けても片付けても際限なく運ばれてくるデジカメの山の単調な検品作業に、クチを開けばグチばかりを言っていた岩田さんが入社一週間にして退社した。
「あたしも辞めよう」
この一週間のあいだ、いったい何度その言葉をクチにしたか分からない。