恋合わせ -私じゃ…ダメなの?-
こうして高校卒業から3年のあいだ続いた同棲生活にピリオドが打たれた―――――
生まれてはじめての一人暮らし~っ♪♪
その夜は、しこたま缶ビールを買いこんで、好きなテレビを好きなだけ見てた。
だって今までは良樹が見たいテレビがあるときは、ガマンしなきゃいけなかったし。
世の中に、こんなに自由気ままな生活があるとは夢にも思わなかったって感じ。
だけど……。
だけど、その晩、寝ようとしたとき、あたしのカラダがとまどった。
“アイツなんかいなくてもいい!”
あたしのアタマはそう思ってた。
だけど、あたしのカラダは、毎晩ずっと隣りにいた良樹のカラダと、そのぬくもりをまだ忘れられずにいたみたい。
「あした、抱き枕でも買いに行こ…」
そうつぶやいて自分に言い聞かせると、あたしは寝返りをうって、眠りに落ちた―――