恋合わせ -私じゃ…ダメなの?-
ゲーム4 「トランプの恋人たち」
睡眠不足のままむかえた火曜日のこと。
いかに腕がいいとはいっても、所詮は新人。渋谷祐二の目の前には、前の作業工程を終えたユニットが、処理できず流せないまま山のように溜まりはじめていた。
彼ががんばって流しても流してもその数は減るどころか、さらに新しいユニットが流れてきて増える一方だった。
でも他の作業者たちは誰もそのことに気づいてない。みんな自分の作業工程をこなすだけでいっぱいいっぱいだったんだと思う。
気づいているのはあたし一人だけ。
これまでも“疲れたら交代するから”って何度か言ったことはあったんだけど、彼は一度もあたしに助けを求めたことはなかった。
“でもヤッパほっとけない!”
そう思って、あたしは彼に言った、
「ごめん!」
「…!?」
不思議そうにあたしを見る彼。
「渋谷さんのところに“溜まり”ができそうになったら、あたしがチェンジして一旦溜まったヤツを全部流してあげるよ」
「………」
いかに腕がいいとはいっても、所詮は新人。渋谷祐二の目の前には、前の作業工程を終えたユニットが、処理できず流せないまま山のように溜まりはじめていた。
彼ががんばって流しても流してもその数は減るどころか、さらに新しいユニットが流れてきて増える一方だった。
でも他の作業者たちは誰もそのことに気づいてない。みんな自分の作業工程をこなすだけでいっぱいいっぱいだったんだと思う。
気づいているのはあたし一人だけ。
これまでも“疲れたら交代するから”って何度か言ったことはあったんだけど、彼は一度もあたしに助けを求めたことはなかった。
“でもヤッパほっとけない!”
そう思って、あたしは彼に言った、
「ごめん!」
「…!?」
不思議そうにあたしを見る彼。
「渋谷さんのところに“溜まり”ができそうになったら、あたしがチェンジして一旦溜まったヤツを全部流してあげるよ」
「………」