放課後ドロップ
 丸くなることで見つからなくなる、
 なんてそんなことはないわけで。

 ここにいること、
 バレていたことに
 恥ずかしさを感じる。


「おーい、なーつー?」

「なんっ、でも、ない!」

「そう?」


 この際、聞いていない事にしてこのまま何も知らないフリをしようと思った。
 だって、壮ちゃんが人気なのは解っていたし、
 ……好きな人くらいいることも何となく考えてた。


 お年頃だからね。
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