放課後ドロップ
 なにやら「しかたないね」とぼやきながら、
 飛んでいった箒とちりとりを拾い上げて、
 散らかったゴミを集めてくれているようだ。


「純くん!それ私の仕事」

「すぐに動けるなら変わるけど」


 そういって、微笑んだ。
 見下してる、見下してる!

 絶対!

 見下してるんだっ!!


「た、たて……」


 意地を張って立とうとした。

 壁によりそって、支えにして。


 けどそれは、腰が少し宙に浮いたところでぐずれてしまった。
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