放課後ドロップ
 私はしりもちをついて、もう一度地面にへたり込んだ。

 今更になって気付く、腰が抜けてる!
 お化け屋敷入ったわけでもないのに!

 寧ろ力が抜けているといった方がよいのか!?


「無理しないでいいよ。別にすぐに立てとは言ってないでしょう」

「……はは、どうしよう……これ」

「そのうち直るよ。じゃなきゃ、葎。家に帰れないよ?」

「…放置するつもり!?」

「俺はこれでも忙しいの」


 そういうと、箒とちりとりを私の傍に置いた。
 それから彼は、手を払って、近くの棚に置いた本をとる。
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