〜うちのバストの秘密〜



いざ彼の近くに座ってみると、

右斜め後ろの平面だけ、3Dみたいに浮き上がって
うちの身体から分離してるんじゃないか

…なんて思うほど、ゾワゾワした落ち着かないものを感じてしまって。





今までは気にも止めなかったのに、

意識が斜め右後ろにばかり集中してしまって
授業なんて聞けたもんじゃない。

言うならば、右耳から入って脳にも察知されぬまま左耳から通り抜けていく、とゆーあれだ。





汗かいてないかな…


あれ、斜め右後ろの髪って確か跳ねやすかったような、え最悪…


てか、まさか、下着とか透けてたりしないよねぇ…


…ん?透けてたらどーしよー あの変態おたんこなすの囮になっちゃう!


…て、ちゃうちゃう!





我ながら馬鹿すぎる方向に飛び立って行く思考は
思い通りにならないツバメみたい。
巣を作ったと思ったらフンをするは、愛着が出てきたと思えば巣だって行くは…


まさに自然原理ってわけ。




なんでこんなアイツのことばっかり…




…そー思ってからしばらくして


うん、男、しかもイケメンに免疫がないからだ。


…その考えにたどり着く。


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