〜うちのバストの秘密〜
…だから、チャイムの後
伊藤がどんな行動に出るのか、気が気でないのが本音だ。
……万が一にだよ?
話し掛けられたらどーしよーとか、
考えてたのに、
「…おい、圭介!
便所行くぞ便所〜」
やっと伊藤が発した言葉は、
うちとは何の関与性もないことだった……
…え、なんで?
てか、何なの?
無意識のうちに沸き上がってくる不満混じりの疑問。
何だかんだいって話し掛けられることを期待してた自分に気付き呆然とする。
それと同時に、
目一つ合わせない伊藤に段々イライラしてくる。
約束してたわけじゃないから無視なんて言えないけど、
なんか……
…納得がいかん!
消化不良が溜まっていく、
そんな感じ。