〜うちのバストの秘密〜
「…あれ、夕花どーした?」
そこに莉子が来て、いつもなら莉子ー!って抱き着くとこなんだけど、
そんときはあまりのショックで、ひきつり笑いを返すことしかできなかった。
…これは子供ながらにすごくショックで傷付いたのか、母にも友達にも言えなかった。
あー、うちは女で、男にそーゆー目で見られる対象なんだって思って
その悔しいとも何とも言えない感情に、どうしようもなくただショックを受けてたんだと思う。
過去は笑い話に出来ちゃううちだけど、このことは今でも誰にも言ってない。
それは自分の中で、まだ過去になってないことだからなのかな、なんて思ったり。