「好きじゃねーよ、大好き。」
「嘘でしょ?」
「いや、それが本当なんだよ!」
「あの鮫島がねぇ……」
紹介が遅れました!
私、一応主人公の田中れいです。
で、今話してるのは、親友の友梨です。
「おぃ、田中」
「彼氏さんの登場ですかぁ」
まさかと思い、
振り向いてみると……
「あ、鮫島くん!」
「ちょっといい?」
「え、うん?」
人気のない廊下に連れていかれ、
なんだろうと思ったその時に、
鮫島くんは口を開いた
「……メロンパン」
「え?」
「メロンパン買ってきて?」
……パシるんかい。
「買ってきたら、土曜日デートしてやるよ。」
ん………
それは、嬉しいけど
「私のこと好きになってくれるまで、デートはいいや!」
「………は?」
「じゃ、ちょっと待っててね!」
私はそのまま購買に向かった。
だから聞こえなかった……。
鮫島くんが、
「もうとっくに好きなんだけど」
そう呟いてたことは。