カレーの味

3年後

彼は施設に戻ってきた

彼には彼女しかいなかった

思い出せば出すほど つらかったが
彼女の墓の前しか 彼に居場所はなかった
彼女しか愛せなかったのだ


その墓が無くなってた

なんてことだ

しかも近くで墓を荒らしてる女性の声が聞こえる

失意の中『あれ? 花子の声に似てるな そっくりじゃね?』
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