暁に消え逝く星

「リュマ――リュマ……」

 会いたい。
 もう一度。
 死んでしまったなんて。
 自分がいないところで、独りで死なせてしまったなんて。
 約束したのに。
 死んだ両親と。
 幼いあの子を守ると。

 それなのに、それなのに――!!

「おい、待て!!」

 背後から小さく聞こえる声。
 女は振り返らなかった。
 地の利がある分、女の方が有利だった。


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